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学会概要

会長挨拶

沖縄経済学会の会長を後1期務めることになりました。
引き続き学会員のご協力と忌憚のない意見等を頂ければ幸いです。今年度もよろしくお願いいたします。

さて、去った2025年10月に開催した第43回総会後のシンポジウムのテーマは「沖縄国際海洋博覧会50周年を迎えた沖縄観光の過去・現在・未来」でした。沖縄の観光産業は沖縄国際海洋博覧会を起点に基幹産業として成長し、観光リゾート地として定着しました。しかし、それに伴って、近年ではオーバーツーリズムや域外資本によるリゾート開発、観光消費の域外への漏出といった問題も噴出しています。その解決策として、宿泊税の導入や観光の県内調達率をどう上げていくのかなど、観光振興が「県民生活を豊かに」できるのかが問われています。

時代によって経済社会的状況は変化しています。人口減少への経済対策としてインバウンド促進政策が推進され、結果としてオーバーツーリズム問題が噴出しました。また、コロナ禍による観光産業の停滞の中で国内旅行促進、マイクロツーリズム、ワーケーションが提唱され、地域における観光資源の再発見や再認識が進みました。その結果、地域への誇りや愛着を育む機会となったのは確かです。

観光は、「目配り、気配り、心配り」など、五感を大切にするホスピタリティ産業です。そのため技術革新による代替は難しいと考えられてきましたが、労働力不足を背景に業務のDX化が進みつつあります。AI技術の進展により従来の業務やサービスの在り方は、今後さらに変化していくと考えられます。

シュンペーターは『経済発展の理論』の中で、技術革新による生産要素の組み合わせ(新結合)によって、経済発展が可能になると述べています。新商品、新製法、新市場、新原料、新組織を組み合わせることによって投資を呼び込み、経済成長を促すという考え方です。

観光商品は地域資源を用いて経験価値を高める工夫を行い、「訪れる理由、泊まる意味」を創造する過程です。また、地域で出会った様々なコンテンツや体験した出来事を経験価値化する中で、付加価値を創造する過程でもあります。そういう意味では、新しいものが必ずしもその対象になるわけではありません。観光商品の創出は、新しい観光資源と新市場、新しい観光資源と既存市場、既存の観光資源と新市場、既存の観光資源と既存市場の見直し・再構築の組み合わせの中で考える必要があります。

今後、美しい海やビーチだけではなく、「沖縄らしさ」の魅力をどのように演出していくのか、そのヒントとはどこにあるのか。これからの沖縄観光を考えるうえで、現在の観光現象を分析するだけでは不十分です。観光産業がどのように形成され、発展してきたのかを、長期的な視点の中で捉え直すことが必要です。歴史は過去を知るためにもちろん必要ですが、それだけではありません。これからの未来に対応するためにも必要です。時代は大きく変化しており、観光産業もまた、経済・社会の変化の中で対応を迫られています。そういう意味で、有意義なシンポジウムであったと考えます。

2026年2月
沖縄経済学会会長 宮城 敏郎

役員一覧

(第43期)

理事

  • 伊良皆 啓名桜大学
  • 大谷 健太郎名桜大学
  • 小濱 武沖縄国際大学
  • 島田 尚徳沖縄大学
  • 島袋 伊津子沖縄国際大学
  • 畠山 大北海道教育大学
  • 比嘉 正茂沖縄国際大学
  • 前泊 博盛沖縄国際大学
  • 宮城 和宏沖縄国際大学
  • 宮城 敏郎名桜大学
  • 上江洲 豪南西地域産業活性化センター

監事

  • 島田 勝也沖縄大学
  • 宮国 英里子りゅうぎん総合研究所

歴代会長

※所属先は、任期中当時のものです。

沖縄経済学会は1983年の発足以来、県内各大学の研究者を中心に、沖縄経済の研究と発信を続けてきました。これまで会をかたちづくってきた歴代会長をご紹介します。

  • 山里 将晃琉球大学
  • 宮城 辰男沖縄国際大学
  • 仲宗根 勇琉球大学
  • 嶺井 勇沖縄国際大学
  • 高良 有政沖縄大学
  • 富永 斉琉球大学
  • 比嘉 堅沖縄大学
  • 下地 玄栄沖縄大学
  • 大城 常夫琉球大学
  • 大城 肇琉球大学
  • 大城 保沖縄国際大学
  • 大城 郁寛琉球大学
  • 宮城 和宏沖縄国際大学
  • 宮平 栄治名桜大学
  • 名嘉座 元一沖縄国際大学
  • 宮城 敏郎名桜大学

機関誌

沖縄経済学会の機関誌は年1回発行しています。次号は2026年10月の発行を予定しており、発行後は本ページにPDFを掲載し、バックナンバーとあわせて年次順にご覧いただけるようにいたします。

発行頻度
年1回
次号発行予定
2026年10月
投稿
会員は論文等を投稿できます
公開形式
本ページにPDFを掲載(年次順のアーカイブ)

会則

沖縄経済学会会則

2022年3月2日改正。名称・目的・事業・会員・役員・総会・会計などを定めています。

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